◆ 現金で購入する方がお得だけど、ローンを組んだ方がいい人! |
~ 「現金購入」or「ローン購入」比較! ~
「マンション購入は現金?それともローン?」で
お伝えした内容では、現金購入のほうがお勧め
でした。
住宅ローン減税を利用したほうがお得なイメージです
が、住宅ローンを組んでも、諸費用と金利を差し引き
するとローンを組むメリットはありませんでした。
それなのに現金購入ではなく、わざわざ「住宅ローン
を組んで購入したほうがいい人」とは、
どういうことでしょうか?
私は、現金で購入できる人でも、
年齢・家族構成・職業・健康状態などによっては、
あえて住宅ローンの利用をお勧めしています。
◆ 38歳の独身女性の場合 |
例えば、このような人はどうでしょう?
・38歳の独身女性
・会社員
・65歳で定年
・健康状態は良好
・貯蓄1,200万円
最近では、若くしてしっかり貯蓄されている方も
少なくありません。
定年まであと27年あり、健康状態も良好なので
27年ローンを組んだら、定年と同時にローンは
完済します。
その後、マンションだと住居費は、
管理費と修繕積立金と固定資産税だけです。
また、生活費は購入時に使わなかった現金や
退職金を取り崩せば大丈夫でしょう。
また、働く意欲があれば、
75歳前後まで収入を得ることも可能です。
・・・確かに、そういう考え方もありますが、
現金で購入してから、貯蓄する方法もありますよね?
◆「購入してから貯金」はダメなのか? |
では、なぜ私は住宅ローンをお勧めするので
しょうか? それは、住宅ローンには
【保険が付けられる】からです。
例えば、50歳で脳梗塞になり、後遺症で半身不随に
なった場合、今までのように仕事ができない可能性
があります。
収入も減るでしょう。
しかし、現金はマンションを購入するのに
使ってしまいました。
少しの貯えはありますが、心もとない状態です。
でも、住宅ローンを組む際に保険を付けておけば、
脳梗塞になっても保険で住宅ローンが支払われ、
手元に残しておいた現金を使うことができます。
【疾病保険】は50歳までなら加入できるので、
現金で購入できたとしても、保険を付けて
ローンを組めば、
大きな病気をした後でも、ローンを支払うことなく、
手元の貯蓄で生活ができる安心があるので
お勧めしています。
◆ 39歳のシングルマザーの場合 |
では、次のような人はどうでしょうか?
・39歳のシングルマザー
・子どもは小学4年生
・会社員
・60歳で定年
・健康状態は普通
・貯蓄は親からの援助を含めて1,000万円
生涯独身を希望される方の場合は、
老後の生活プランが重要になります。
しかし、上記のように、子どもがいる場合、
成人するまでは見守る必要があります。
子どもが突発的な事故や病気に見舞われた際は
思わぬ出費がかさみますし、高校や大学に進学
すると学費も掛かりますよね。
このように、子どもが自立するまでは、現金は
手元に残してローンを組む方がいいと私は考えます。
そして、何より一番大きな理由として、
万一、母親が亡くなった際、子どもにマンションと
使わなかった現金を残せるからです。
◆ 子どもにマンションと現金を残すことができる! |
住宅ローンには保険が無料で付いているため、
高度障害または死亡した場合、残っている住宅
ローンは保険によって全額返済されます。
よって、マンションをそのまま子どもに
残すことが可能です。
先ほどの女性と同じように【疾病保険】も
加入できますので、大きな病気になったら
住宅ローンの負担はなくなります。
ただ、子どもが自立するまでに親が亡くなれば、
残された子どもにとってマンションと現金は
すぐに活用できないかもしれません。
しかし、祖父母や兄弟姉妹が面倒を見ることに
なった場合、マンションと現金は子供を養う
資金に使ってもらえます。
祖父母や兄弟姉妹に資金面で心配を掛けない
ことも大事だと、私は思います。
それでも、現金があるのならローンを組みたくない、
そもそもローンが嫌いな人もおられます。
そんな人は、子どもが自立するまではローンを利用
し、自立後に一部繰り上げや一括返済を考えて
みてはいかがでしょうか。
すべての人にローンを勧めるわけではなく、
預貯金や状況によっては、むしろ現金で購入する
ことをお勧めする場合もあります。
具体的なご相談は、お気軽にお申し付けください。
できましたら、事前にご予約いただけますと、
お時間が取りやすいですね。
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