◆ マンション選ぶなら大規模?小規模?ー建物編② |
~ ワンランク上の現地見学法 – 建物編 ②~
前回、大規模マンションと小規模マンションの
「建物」に関する違いをご紹介しました。
規模が違うとエレベーターの台数、配置、速度も
異なり、また、共用施設も建物規模によって違いが
ありました。
マンション選ぶなら大規模?小規模?-建物編①
さて、今回は、目につきやすい設備や施設ではない
“脇役”もチェックしてみましょう。
意識しないと見落としがちなポイントです。
◆「廊下の幅」もチェック! |
まずは「廊下の幅」です。
「このマンションは廊下の幅が広いですね」という
会話が飛び交うことは、めったとありません。
意識しないと見落としがちな箇所です。
大規模マンションの場合、
廊下もゆったり取れていることが多いですね。
子供が小さくてベビーカーを使用している時や、
車いすを使用している時は、
幅が広いと往来しやすいでしょう。
また、廊下が広いとエアコンの室外機置場が設置
できたり、各戸に専用スペースを設けることが
できたりします。
一方、小規模マンションの場合、廊下の幅を広げる
ぐらいなら、部屋を広げて販売面積を増やすことを
優先しがちです。
中には、廊下が広くなく、玄関ドアが廊下側に開く
タイプもありますので、よく見ておきましょう。
ちなみに、建築基準法では廊下幅1.2m必要で、
ホテルのように廊下の両側に部屋がある場合は
1.6m必要です。
◆「手すり」もチェック! |
次は「手すり」です。
廊下やエレベーター内にあると助かりますね。
手すりは大規模だと各共用スペースも広いので
設置も多く、小規模だと設置数は限られている
でしょう。見学の際はチェックしておきましょう。
◆「非常階段」もチェック! |
次は「非常階段」です。
エレベーターが付いているマンションには
必ず設置が義務付けられています。
この非常階段ですが、屋内階段になっている所と
屋外階段になっている所があります。
大規模だと、両方付いている所もあります。
屋内なら、雨にも濡れず、階段の汚れも少ない
でしょう。一方、屋外階段だと雨に濡れやすく、
マメに清掃が必要です。
マメに清掃が必要ということは、清掃員さんが
必要で、管理費もかさむ可能性があります。
次に、屋外階段が鉄製でシートなど吸音材がない
むき出しだと足音が響くことがありました。
ハイヒールなどはすごく響きます。
部屋から階段までの距離が近いと便利ですが、
もし、鉄製だと足音が聞こえないか確認して
おきましょう。
◆「車いすの動線」もチェック! |
次は「車いすの動線」です。
あなたが普段車いすを利用していなくても、ケガを
した時や家族が使用することになるかもしれません。
また、ベビーカーや松葉杖の使用時も同じことが
言えます。はたして道路から部屋まで全く障害なく
進むことができるでしょうか?
私が車いす利用のお客様と一緒にマンションを
見学した際、エントランスのドアが重たく、
車いすに乗りながら1人では開けづらいことや、
廊下の継ぎ目に段差を見つけたことがありました。
普段のご案内だと気付いていなかったと思います。
もし、車いすだったらスムーズに部屋まで行ける
のか?という目線で見学をすると、気付きも違う
でしょう。
バリアフリーは規模の大小ではなく、
2006年12月に法律が策定されましたので、
一定規模以上のマンションでは施工されています。
ただ、新しいマンションだから気を付けて見なくても
安心というわけではありませんので、
時間は掛かってもゆっくり見学しましょう。
◆ あると便利な「車寄せスペース」! |
最後は、アイテムではありませんが、
マンション前の「車寄せスペース」です。
エントランス前まで車が横付けできると、
雨が降っている時や手荷物が多い時は
すぐに乗り降りできるので助かりますね。
車寄せは大規模マンションなら必ずありそう
ですが、必ずしもそうではありません。
小規模で車寄せがなくても目の前が道路で
横付けしやすいところもありました。
ただ、交通量が多いと停めにくいこともあります
ので、確認しておきましょう。
◆あわせて読みたい◆
⇒ マンション選ぶなら大規模?小規模?-敷地編
⇒ マンション選ぶなら大規模?小規模?-建物編 ①
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