◆ マンショントラブル・ワースト6 【マナー編】 |
~ 全国調査の結果は ~
『マンションを売る10の理由!』で紹介しました
10番目の理由は「トラブル」でした。
今回は、その「トラブル」について
具体的な事例をご紹介します。
5年に一度、国土交通省は全国のマンション所有者や
管理組合を対象に管理の実態調査を実施しています。
その調査項目にはトラブルの発生状況以外に、
世帯主の年齢、賃貸の割合、空室戸数、耐震診断
戸当たりの管理費・修繕積立金額やその滞納、
長期修繕計画の有無、改修実施状況などがあります。
トラブルは平成20年度と25年度を比較しますと、
「特にトラブルがないマンション」は
22.3%→26.9%に増加しています。
一方、65.6%は何らかのトラブルを抱えていると
回答しています。
では、その発生したトラブルで、
最も多かったのはなんでしょうか?
「居住者間のマナー」 55.9%
「建物の不具合」 31%
「費用負担(管理費の滞納)」 28%
◆ 居住者間のマナーで多いのは? |
1位 生活音 34.3%
2位 違法駐車 24.7%
3位 ペット飼育 22.7%
4位 共用部分への私物の放置 18.4%
5位 バルコニーの使用方法 13.1%
6位 専用部分のリフォーム 5.9%
救いなのは、5年前と比較して、
6位の専用部分のリフォーム以外は
減少していました。
1位 「生活音」
お子さんの足音による階下からの苦情が多い
ようです。音が伝わりにくいように、スポンジ状の
マットを敷いたり、じゅうたんを敷いたりして
対策を講じましょう。
2位 「違法駐車」
私が知る限りでは、東大阪や八尾でのマンション
内では、あまり見かけません。
ただ、自転車や単車はスペースが小さすぎて、
エントランス周辺や空地に溢れている姿は
見かけたことはありますね。
3位 「ペット」
鳴き声、抜け毛、おしっこの問題をよく耳にします。
モラルが保たれない所は、規約でペット飼育禁止に
なったマンションもありました。
ペットも大事な家族ですが、しつけも大事でしょう。
4位 「共用部分への私物放置」
廊下に自転車や台車などを置いてあることで
通行の妨げになったり、駐車場にタイヤなどを
置いたりする行為があるのでしょう。
厳しいところでは廊下にエアコンの室外機ですら
設置できないマンションもあります。
5位 「バルコニー」
ペットの放し飼いや、手すりに布団を干したほこりや
煙草の煙などがよく取り上げられています。
喫煙者には肩身が狭いでしょうが、
キッチンの換気扇で吸っても廃棄ダクトが
バルコニー側にある場合も苦情があるようです。
6位 「リフォーム」
工事中の騒音、規定の仕様違反や共用部の破損
などです。
特にフローリングの貼り換え、IHクッキングヒーターに
変更、給湯器交換などは指定の規格や容量などが
ありますので、注意が必要でしょう。
◆ トラブルの解決方法とは? |
では、トラブルはどのように
解決しているのでしょうか?
1、 管理組合内で話し合った 69.2%
2、 マンションの管理業者に相談した 48%
3、 当事者間で話し合った 25.4%
4、 弁護士に相談した 9.8%
中には、民事調停や訴訟になったケースもあると
回答されたものもありました。
やはり、所有者の皆さん全員での話し合いが
解決策で、管理会社の担当者さんに立ち合いを
お願いすることもいいでしょう。
弁護士さんなどの法律家に相談する場合は、
できるだけマンション事情に詳しい方に相談
しましょう。
購入を検討しているマンションのトラブル情報を
キャッチする方法は、売主さんがベストですが、
難しい場合は、管理員さんがいいでしょう。
「こちらのマンションを購入検討しているのですが・・」
と相談してみたら、意外と教えてくれますよ。
◆あわせて読みたい◆
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