◆ その住宅ローン金利、高くないですか? |
~ 銀行によって審査結果が違う ~
実話に基づきお届けします。
住宅ローンの申込でこんなことがありました。
購入マンションが確定し、お客様からのご依頼で、
某都市銀行へ住宅ローンの申し込みをしました。
すると、希望借入期間及び金額は満額回答でしたが、
金利優遇はマイナス1.7%だったのです。
その銀行では最大で1.85%優遇のはずなのに
なぜ・・・?
そもそも都市銀行の変動基準金利は、2.475%です。
そこから優遇金利のマイナス1.85%が適応されます
と、0.625%で借りることが可能になります。
※変動金利 保証料一括払い型
この優遇金利は申込者の持ち点となり、
将来金利が上昇変動しても、その上がった金利から
常に優遇される仕組みになっています。
ゆえに、申し込み後に確定する金利優遇は
借入期間中ずっと続くため、とても重要です。
◆ 金利優遇の基準とは? |
では、銀行はどのような基準で金利優遇を
確定しているのでしょうか?
まずは、物件の評価です。
例えば、1,000万円のマンションで1,000万円借りたい
場合、そのマンションが1,000万円の価値があるのか
を見極めています。
次に、借入希望者の仕事、年収、年齢、過去・現在の
借入状況と借入金額、期間が妥当かを判断して
います。
結果、物件の評価と借りる方の属性の総合判断で
銀行は金利優遇幅を確定しています。
今回の案件では、「売買予定額が970万円、借入
希望額970万円、期間15年、従業員550人規模の
会社に21年勤務、年収724万円」の方でした。
私は、どこの金融機関でも最大優遇が受けられる
ものと確信していました。
◆ 銀行選びのポイントは? |
銀行を選ぶ際のポイントは、【金利】と【利便性】です。
借入額が大きく期間が長い場合は、
金利を優先するほうがいいでしょう。
今回、お客様の条件は申し分なかったため、
金利面ではどこでも最大優遇が受けられると思い、
「普段利用されている使い勝手のいい銀行は
ありますか?」と問い掛け、お教え頂いた銀行へ
申し込みをしました。
ところが、結果最大優遇ではなかったのです。
どうして? ・・・理由は、「自己資金」でした。
私のリサーチ不足です。
以前だと融資承認が下りた案件でも今はダメだった
り、以前だとダメだった案件が、
今だと承認されたりすることがあります。
その銀行では、以前よりも自己資金を重視する比率が
上がったため、最大優遇が承認されなかったのです。
そこで、別の都市銀行へ同じ案件の相談を
しましたら、「ウチなら最大優遇が取れますね」と
言ってもらえました。
◆ 銀行は複数から選ぶこともできる! |
お客様へ
「0.1%の優遇で月々423円支払いが安くなります。
よろしければ、○○銀行へもう一度申し込みをし、
審査結果から、どちらの銀行にするか選択するのは
いかがでしょうか?」とご提案しました。
「少しでも安いほうが助かるので、○○銀行へも
提出をお願いします」とご返答頂き、早速申し込み
ました。
すると結果は、満額回答で金利優遇も
マイナス1.85%で承認されました。
そして、お客様は1.85%優遇の銀行に決められ
ました。たとえ0.1%でも長期返済だと大きな金額に
なりますので、銀行選びは重要ですね。
全てのお客様が最大金利優遇を獲得できるわけでは
ありませんが、少しでも可能性のある銀行を担当者に
探してもらいましょう。
銀行への申し込みは個人でも可能です。
その場合、希望銀行へ事前に相談しておくと、
いざ決まった時にスムーズです。
そもそもローンが組めるのかが不安な方は
お気軽ご相談ください。お待ちしています。
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