◆ 住宅ローン変動金利と固定金利の違いとは? |
~ どちらもメリットとデメリットがある! ~
固定と変動の違いをご紹介するのに、弊社の
サポートスタッフである﨑重さんがマンションを
購入するストーリーで解説していきます。
彼女はマンションを買おうかなと物件情報を集め、
住み慣れた八尾市で1,000万円の物件を見つけて
購入することになりました。
購入に伴う諸費用は貯金を取り崩し、マンションの
1,000万円は全額借りることにしました。
無事、住宅ローンの審査も通ったので、
銀行と﨑重さんはお金を借りる契約を締結します。
この契約を、【金銭消費貸借契約】といいます。
ここで登場するのが、『金利の選択』です。
「変動金利にしますか?それとも固定金利に
しますか?」と、選択を迫られます。
◆ 変動と固定の違い |
どちらにするのか悩む前に、まず「違いが
分かりません」と彼女は言いました。
また、選べることも知りませんでした。
それもそのはずです。
銀行員さんでもない限り、いきなり
「どちらにしますか?」と尋ねられても
自分にとってどちらがいいのか、判断の
しようがないと思います。
そもそも「変動金利」と「固定金利」には、それぞれ
どのような特徴や違いがあるのでしょうか?
﨑重さんの場合は、1,000万円の借入で、
30年返済の計画です。
まず、銀行金利をチェックしてみます。
申し込んだ都市銀行だと、変動金利が2.475%で
30年の固定金利が1.3%でした。
ここで、彼女は悩みました。
◆ 金利優遇とは? |
なぜなら、銀行で融資承認が下りた時に
【金利優遇】という“オマケ”が付いたからです。
金利優遇は、例えるなら、小売店でいうところの
【割引】のようなものです。
金利優遇が付くと、店頭金利よりも低く借りる
ことができるので、毎月の支払いが安くなる
お得なサービスです。
最初の銀行で融資承認が出た人は、他行さんでも
承認が得られる可能性が高くなります。
そうなると、他行さんと競合しますので、
「金利を“オマケ”しますから、他行さんに行かないで」
と、【金利優遇】を付けてくれるのです。
今回、﨑重さんに出された金利優遇は
店頭表示金利よりマイナス1.9%でした。
﨑重さんにとっての選択すべき二択は、
変動金利の2.475-1.9=0.575%か、
固定金利の1.3%のどちらかです。
◆ 毎月の返済額はどう違う? |
金利が違うと、毎月の返済額も違ってきます。
変動金利 0.575% ⇒ 月々返済額 30,249円
固定金利 1.3% ⇒ 月々返済額 33,560円
その差額は3,311円です。年間だと、約4万円弱
ですね。
毎月のことですから、少しでも安いほうがいいと
彼女はまず考えたようです。
この差額だけをみると、誰もが変動金利のほうが
お得で、固定金利を選ぶメリットはなさそうに
見えますよね。
変動金利は、読んで字のごとく、
30年間、金利が変動し続けます。
変動金利は景気に左右されますので、
景気が良くなると金利は上昇し、
景気が悪くなると金利は下降します。
したがって、支払額も金利に連動して
上がったり下がったりします。
当初、変動金利が0.575%だったとしても、
景気が上向けば、固定金利の1.3%を上回る
可能性もあります。
変動が固定を上回る期間が長いと、総支払額は
固定のほうが少なくなることも有り得ます。
一方、固定金利は30年間一切金利が変動しないので
毎月の返済額も30年間変わることはありません。
性格的に、変動する度に支払額が変わる不安より
今は少し高くても固定のほうが安心という方も
おられます。
安心を対価で得られるのなら、
むしろ安いかもしれませんね。
今後、金利情勢がどのように変化していくのかを
読むことはとても難しいですが、それぞれの特徴を
理解したうえで選択すれば、後悔はないでしょう。
迷われる方は、お気軽にご相談ください。
【追 伸】
変動金利は、平成21年より2.475%のまま変動して
いません。(※2022年9月現在)
◆あわせて読みたい◆
⇒ 住宅ローン固定金利と変動金利の選び方とは?
⇒ 住宅ローン変動金利?固定金利?どちらがお得?
⇒ その住宅ローン金利、高くないですか?
----------------------
【コラム発行元】
◎ マンションナビ(クローバーライフ株式会社)
◎ お問い合わせ TEL: 06-6743-7400
◎ 発行責任者 村長洋明(むらながひろあき)
■ ご意見・ご感想・ご相談は ⇒ こちらまで
ご感想は100%目を通し、全ての方にご返信して
おります。皆様から頂いた 1つ1つが励みになり
ます。※ご友人などへの転送はご自由にどうぞ。
----------------------