◆ 人気の中古マンションが「売れない」理由! |
~ 理由が分かれば、改善できる! ~
私は、一般の居住区で「売れない不動産はない」と
思っています。どのような状況でも、改善すれば
必ず売れるからです。
逆に、人気があっても改善が見当たらない場合や
改善できない場合は、なかなか売れません。
では、どのような場合に「売れない」のでしょうか?
その前に、・・・そもそもマンションは
なぜ売り出されるのでしょうか?
『売却理由』で多いものをピックアップしてみました。
1.住み替えや転勤で住まなくなったので売却
2.相続を受けたが、必要ないので売却
3.お金が必要になり、換金したいので売却
4.住宅ローンの返済負担が大きいので売却
5.離婚など家庭問題で売却
このように、色々な理由で売却が発生しています。
実際にマンションを売却する場合、不動産会社に
売却の依頼をするのが一般的です。
依頼を受けた不動産会社は、
販売活動を通して買主を探します。
買主を見つけるために、求められる不動産会社の
役割は「いかに多くの購入希望者へ、売却情報を
伝えるか」です。
購入希望者に売却情報が届かなければ、
その物件が購入希望者の条件に合致していたと
しても、売り出されていることを知らないと
「買いたくても買えない」ことになります。
そこで、『売れない理由』をまとめてみました。
《 売れない理由ベスト5 》
1.売却情報がオープンになっていないから
2.販売価格が高いから
3.見学したいのになかなか見られないから
4.室内状況がよくないから
5.心理的瑕疵(かし)があるから
ひとつずつ、詳しく解説していきましょう。
◆ 1.売却情報がオープンになっていないから |
不動産会社は売却依頼を受けると、物件情報を
国が指定する【情報機構】に登録します。
登録されると、全国の不動産会社は
その情報を共有することができます。
そうすることで、他の不動産会社が一斉に販売に
加わるため、買主がより見つかりやすくなります。
しかし、悪質な不動産会社はその情報を『独り占め』
してしまい、情報をなかなか登録しません。
すると、他の不動産会社は情報が共有されないため
販売に加わることができず、結果として
「なかなか売れない」という事態が起きてしまいます。
この状態を、【囲い込み】と言います。
囲い込まれると、情報が拡散されないので
購入希望者に情報が届きません。
登録がないと、ネット上にも情報が掲載されない
ので、買主を探すのは、かなり困難になります。
なぜなら、購入希望者の9割以上が「インターネット
を利用して情報を検索している」からです。
なので、売却情報がネット上に掲載されなければ、
購入希望者の検索結果にヒットしない、すなわち
「売れない」ことになります。
中にはやむを得ない理由で売却される方も
おられ、情報をオープンにしたくない売主も
確かに存在します。
そのような情報はネット検索しても見つからない
ため、不動産屋さんから直接物件情報を入手する
しかありません。
しかし、そういったオープンにできない情報は
ごく一部です。むしろ、意図的にオープンしない
『囲い込み』が発生していることが大半です。
◆ 2.販売価格が高いから |
【販売価格が高いから売れない】
なぜ「高い」と言い切れるのでしょうか?
それは、相場からかけ離れているとすぐに分かる
からです。また、マンションは相場が分かりやすい
不動産でもあります。
マンションは、同じ広さや同じ階から売りが出ること
があり、それらは全て売却事例として蓄積されます。
マンションナビ(クローバーライフ)は創業14年目
なので、13年間の売却データを蓄積しています。
そのデータには、同じマンション内で、広さや階数が
同じ物件が売り出されたり、時には同じ部屋が再三
売り出されたりすることがあります。
例えば、60㎡タイプだと1,500万円前後で
いつも売却されている事例があれば、
同じ60㎡の物件が突然、2,000万円で売り出され
ても、なかなか売れないでしょう。
明らかに、相場より高いと判断できるからです。
買主も、慎重に物件を探しています。
見ていた物件が売れると、それが成約事例として
価格の目安になり、次にまた同じマンション内で
売りが出ると、当然ながら比較されます。
また、マンションは近隣同士でも比較検討されやすい
ので、高過ぎると敬遠され、売れない原因となります。
◆ 3.見学したいのに見られないから |
売却物件が「空室」の場合、売主は鍵を依頼先の
不動産会社へ預けて管理してもらいます。
見学の際は、鍵を預かった不動産会社が
開けに来るか、鍵を預けている不動産会社へ
借りに行くことになります。
親切な不動産会社なら、物件の現場近くにある
協力会社へ鍵を預けたり、現地に管理ボックスを
設置したりするので、見学しやすくなります。
・・・以前、こんなことがありました。
ある日、電話で「今から○○マンションを見学したい
のですが、可能ですか?」と問い合わせがありました。
確認すると、鍵を預かる不動産会社の事務所は
大阪市の北区にありました。
見学希望のマンションは、八尾市でした。
不動産会社へ連絡をすると「取りに来てください」
と言われましたが、借りて現地まで行くのに2時間は
かかる場所です。
「申し訳ありません、今からですと2時間後に現地へ
伺うことになります」と伝えましたら、「じゃあ後日に
します」ということになりました。
後日、朝10時からの見学依頼を頂き、不動産会社へ
連絡すると、「営業は10時からなので、それ以降に
取りに来てください」と言われました。 これだと
今度は10時の約束に間に合いません。
そこで、不動産会社へ「前日にお借りしたいのです
が」と申し出ましたが、「当日しかお貸しできません」
と言われ、全く取り合ってくれません。
折角、物件を内見したい買主がいるにもかかわらず、
私には「マンションを売る気がまるでない」ように
思えてなりませんでした。
売主は「早く売れる」ことを期待して売却を依頼した
はずなのに、実際はこのようなやり取りで見学まで
スムーズにいかず、「売れるタイミングを逃している」
可能性があるのです。
◆ 4.室内状況がよくないから |
例えば、同じマンション内で2件売却中のとき、
価格も広さも同じなら、どちらの部屋が
先に売れると思いますか?
答えは、「綺麗な部屋」のほうからです。
購入後にリフォームする予定でも、
綺麗な状態のほうが、より売れやすくなります。
中には、夜逃げ同然の部屋もあり、ゴミが散乱して
いて足の踏み場もないような部屋も実際にあります。
室内がそんな状態では、「とてもじゃないけど、
ここに住んで幸せになれるイメージが湧かない」と
言ってほとんどの買主が購入を見送ってしまいます。
また、タバコで部屋中がヤニだらけになっている
物件も、「なかなか売れない」原因の1つです。
◆ 5.心理的瑕疵(かし)があるから |
【心理的瑕疵】とは、“見えない傷”のことですが
一般的に「室内で自殺や殺人があった物件」を
指します。
最近では、孤独死も増えています。
人が亡くなった部屋は、なかなか売れません。
そのような物件は販売価格も安く設定されています。
しかし、いくら安くても買主は少ないのが現状です。
最終的には売れますが、やはり時間は掛かります。
このように、売れない理由は様々です。
だからこそ、売れない原因を見つけて
きちんと改善すれば、必ず売れます。
もし、あなたの物件が売り出されてから
半年以上経つのに売れていない場合は、
なんらかの原因があるでしょう。
そのような時は、ご相談ください。
原因を探して、改善策をご提案しますよ。
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⇒ マンションを売る10の理由!
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