◆ マンションの室内壁に「ひび割れ」が! |
~ 壁のひび割れは、歪みが原因か? ~
お客様に八尾市のマンションを
見学いただいた時のことです。
同じマンションから2件売却中でした。
1件目のお部屋は空室になっていましたので、
お客様もじっくり見学をされていました。
そのとき、お客様から質問を受けました。
「村長さん、この壁のひび割れは大丈夫ですか?」
私も「どこですか?」と見てみましたら、
壁にお客様の指摘通り、ひび割れがある
ではありませんか・・・!!
木造住宅であれば、壁式構造になっていない限り、
柱や梁などで荷重を支えています。
よって、室内の壁に亀裂が入る原因として、
ボードが伸縮したか、もしくは「たわみ」だと
考えられます。
ただし、柱そのものが歪んで、その歪みによって
壁に亀裂が入っている場合は問題があると思います。
ただ、今回は鉄筋コンクリート造のマンションなので、
壁に亀裂があるのは良くないと考えられます。
コンクリートの表面は塗り終わって時間が経つと、
どうしても乾燥し引っ張りが生じますので、
髪の毛ぐらいの細いひびが発生します。
断言できませんが、このように
壁の中心に亀裂が発生する場合、
建物全体がねじれを起こしている可能性があります。
室内をよく観察してみましたら、
他にも数ヶ所亀裂がありました。
それも柱の角になる【谷】の部分ではなく、
【平面】部分にあるのです。
◆ 窓ガラスにも「ひび」が! |
そして1番の気掛かりは、
洋室の窓ガラスにもひびが入っていることでした。
そのガラスは網入りになっていたので、ひび割れた
まま、サッシに残っていましたが、普通の板ガラス
だったら、割れて落ちていたと思います。
実は、2件目のお部屋を見学した際にも、
同じように窓ガラスにひびが入っていたのです。
こちらのお部屋はまだ居住中だったので、
壁沿いには家電・家具類などたくさん物が並んで
いたため、壁の亀裂は確認できませんでした。
では、窓ガラスにひびが入るのはどうしてなのか?
たまたま硬い物が当たって割れたのではなく、
それ以外の原因がありそうですね。
私の推測では、あれだけの建物がゆがむと、
それに伴う負担はどうしても弱い箇所に集中します。
固いコンクリートの柱より、壁などにしわ寄せが来て
サッシなどにも影響が及び、ガラスにひびが入った
のではないでしょうか。
たまたまその2件だけの偶然ならいいのですが、
どうしてもお客様には勧められませんでした。
あいにく管理人さんもお休みだったので、
過去に耐震診断などを受けているのか、
確認できませんでした。
もし偶然でないのなら、弊社では「取り扱いできない
マンション」になると思います。
それと、今回のようなひび割れなどを見つけた
けれど、お部屋自体は気に入った場合、そのまま
購入するのは不安が残るので、最終的には専門家に
チェックしてもらう必要があるでしょう。
【追伸】
※マンションナビでは、こちらのマンションは
平成22年2月に取扱いできなくなりました。
さまざまな理由により、このマンションはお客様に
お勧めできないと判断した場合、マンションナビでは
「マンションカタログ」ページにて「こちらのマンション
は弊社の規定によりお取り扱いしておりません」と
告知しております。
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