携帯ゲームの「モバゲー」や野球の「ベイスターズ」で
お馴染みの、ディー・エヌ・エー創業者南場さんですが
素敵な方ですね。
現在の組織になった過程がよくわかる1冊です。
コンサルタントとして優秀だった南場さんが、
今度は経営する側に回る。
「言うは易し、行うは難し」といったところでしょうか。
それでも現在の組織を作り上げた。
優秀なメンバーが相当集まっているが、
それだけ南場さんに魅力があったのだと思います。
そんな南場さんが突如代表を辞任します。
その辞任理由は神田昌典さんの言葉をお借りすると、
仕事、個人、そして家族のすべての分野で、
それぞれ目標を設定し、それをクリアしていくと、
論理的にはどんどん成長できそうだ。
しかし、実際には、
仕事がうまくいけば、家庭が歪む。
家庭がうまくいき、仕事もうまくいけば、
個人の欲求が犠牲になる。
南場さんは家庭と仕事の両立を望んだわけではないが、
仕事のウエイトが大き過ぎたではと思う。
まあ、それぐらいでないと経営なんて無理かもしれないが。
●23冊目
●本のタイトル／不格好経営
●著者／南場智子（なんば・ともこ）
●発行所／日本経済新聞出版社