ひどすぎる実話 |
実はこの記事を書くことをかなり悩みました。
しかし皆さまに実態を知っていただきたかったので、
掲載しました。
先週、お客さまとお話していた時のことです。
私が「他にも見学されたマンションはございますか?」と
質問したところ、お客さまは「新築のモデルルームを
見学しました」とお答えになり、
「どうでしたか?」とさらに質問を差し上げたら、
スゴイ内容の返事が返ってきたのです。
その内容とは、マンション購入に伴うローン返済額が
お客様の希望予定額を少し超えていたようです。
お客さまが「う~ん」と悩まれていると、
その担当営業マンはとんでもないことを提案したのです。
働いて車を売る |
その提案とは「奥さんは働いてもらって、ご主人は車を
売ってはどうですか?そしてもっと頑張ってもらえれば
なんとかなりますよ」というのです。
私は驚いてしまったというよりもそんなことを
平気で話せる営業マンがいまだに存在しているのかと
あきれてしまいました。
お客さまのお子さんはまだ赤ちゃんで奥さまが働ける
状態ではなく、車も必要です。
完全に売り手側の勝手な論理で、
お客さまのために考えられた提案ではまったくありません。
さらにその営業マンは「金利は提携ローンで0.95%なので
大丈夫だ」と付け加えたそうです。
確かに分譲会社は金融機関と一定の提携ローンを
結んでいます。
銀行もそうすることでお客さまを斡旋してもらいたいため、
少しでも魅力のある金利設定で誘惑してきます。
初めだけ安い固定金利 |
ローンを組む年数のうち初めの数年を固定金利にして
特別安い金利で設定してあり、固定金利終了後に金利が
上がる仕組みです。
決して違法ではないのでその安い金利で毎月の返済額を
計算して営業マンは提示してくるのです。
するとお客様も「これぐらいなら払えるかも」と
思ってしまいますよね。
とんでもないことです。
初めはなんとか支払えるでしょうが、
金利が上がるともちろん支払い額も上がります。
お子さんの教育費もこれからかかる時期に住宅ローンまで
上がってしまうと、たちまち支払いが苦しくなるでしょう。
プロとして住宅を販売しているのなら、
少なくてもお客さまの家族構成なども配慮した
資金計画が必要だと私は強く思います。
今回はお客さまがしっかり勉強されており、
今後、金利が上がった時のことなどもご自身で想定し
無理をしない方向で話がまとまったので、
後日キャンセルされたそうです。
もしこのようなことに皆様が遭遇されましたら
即答せずもう一度考えて、答えを導いて下さい。
分からない場合は、
いつでもご相談に乗りますのでお気軽にどうぞ。